新年快樂!(シンニエンクワイラァ)TAKUラオバンです。
2022年2月1日、台湾では春節を迎えました!
台湾に移住して、人生初めて台湾の春節の大晦日・元旦を体験してきましたので皆さんに台湾の春節の様子をお届けしたいと思います。
大晦日の儀式やお年玉ってどんな感じなどご紹介したいと思います。
(※あくまで、妻の実家での春節の過ごし方になります。家庭によっては異なりますのでご注意ください。)
「春節(旧正月)」って?
「春節」
1月末ぐらいに近づいてくると、よくTVやネットのニュース等で『明日から中国、春節(旧正月)で大型連休に入り、人民大移動』とかで聞いたことありませんか?
日本で正月(元旦)と言えば新暦の1月1日になりますが、台湾や中華圏などは旧暦の正月をお祝いします。
これを春節(旧正月)と呼んでいます。
台湾人はよく「過年(ゴウニエン)」と言っています。
「春節」はその年によって日付がズレていく⁈
春節(旧正月)の日程はその年によって日付が変わってきます。
2022年の台湾の春節(旧正月)は2月1日になります。
なぜ日付がズレるの?
結論からいうと、「ひと月」のカウントが異なるため。
詳しい説明は論文や別のブログ記事等を参考にしてほしいのですが、超簡単に言うと…
旧暦の「ひと月」は29.5日としてカウントします。
となると、1年間は29.5日×12カ月=354日となるそうです。
新暦は1年間=365日なので、11日間旧暦のほうが少ないことになります。
そこで、数年に1度「閏月」をを設けて調整します。
そのため、毎年春節の日程は異なるらしいです。
「春節」は台湾人にとって大型連休!
台湾は日本より、祝日の数が少ないです。
(いや、むしろ日本は世界的にみて祝日数が多いような…)
日本みたいにお盆休みはありませんし、3連休になる日も多くないです。
そのため、春節の休日は台湾人にとっては大型の連休になります。
1月31日:大晦日(休み)
2月1日~2月3日:春節(休み)
2月4日:臨時休日(休み)
台湾人は1月1日はお祝いしないの?
それでは、台湾人は1月1日は何もお祝いしないのか?
実はそんなことはありません。
台北では台北101が盛大な花火を上げたり、あちらこちらで爆竹の音が聞こえたり、テレビではカウントダウンライブが生中継で放送されていたりしていました。
(参考:株式会社台湾ナビサイト https://www.taipeinavi.com/special/80013791)
まずは「あけましておめでとう!」を中国語で言ってみよう!
日本でいう「あけましておめでとう!」は、中国語でどう言うのかご紹介していきます。
新年快樂(シンニエンクワイラァ)=あけましておめでとう!
この「新年快樂」は、日本の「あけましておめでとう!」と同じ感覚・頻度で使用します。
旧正月を迎えたら、「新年快樂」を連発しますので是非覚えてみてください。
その他にもよく聞く言葉は
- 恭喜、恭喜(ゴンシー、ゴンシー)=おめでとう!
- 恭喜發財(ゴンシーファーツァイ)=お金持ちになれますように!
- 紅包拿来(ホンバオナアライ)=お年玉頂戴!!
「恭喜發財」は、本来はビジネスとか商売をしている方に向けて金運が上がりますようにと祈った挨拶。
だけど、普通はお年玉をもらった時に「あなたも金運が上がりますように」っていう意味で使っているのだそうです。
「紅包拿来」は、台湾人の冗談とかでよく使われる言葉みたいですね。大人たちの間で「紅包拿来」が使われていて、楽しそうでした。
大晦日の前日は何をしてたの?
台湾には大晦日前日にするしきたりみたいのがあって、台湾人は旧正月の準備よりも大晦日に行う儀式を物凄く大切にしているのだそうです。
私たちが行ったしきたりは以下の3点です。
「拝天公」=天の神様を祀る
「拝天公」とは天の神様(お天道様)にお祈りする儀式で、台湾人は大晦日の前日の夜に盛大にお祝いします。
家の外にテーブルを置き、その上に三牲(豚と鳥と魚)にフルーツやお菓子などをお供えして天の神様を祀ります。
三牲(サンスゥン)とは、豚バラ肉と丸ごと鶏肉一羽と魚一匹を調理したものをお供えする形です。
ただし、今回私たちはスーパーなどで売られているそれぞれの形をしたパン菓子で代用しました。
これでもOKだそうです。
お線香は3回取替が終わったら、次に「金紙」(お金に見立てた紙)を燃やしていきます。
時間は夜の11時に行います。この時間に近づいてくると、周りの家も同じようにお祝いしていました。
- 金紙
- 金紙をどんどん燃やしていきます
「地基主」=土地の神様を祀る
「地基主」とは土地の神様にお祈りをする儀式です。
写真のように台所にテーブルをおいて、骨付き鶏もも肉弁当をお供えします。
お供えする食べ物はフルーツやお菓子でもよいらしいのですが、最近の習慣は骨付き鶏もも肉のお弁当(鶏もも肉は3等分などに切ってはいけない)をお供えするのだそうです。
※本来は大晦日のお昼(12時~15時)の間に行いますが、大晦日は親戚一同集まって山上の民宿で宿泊して盛大なパーティーをする予定でしたので、前もって行いました。
ご先祖様に「拜拜」
「地基主」と同時に行うのが、ご先祖様への「拜拜(バイバイ)」です。
「拜拜」とは、台湾流の神様へのお祈りの仕方です。
ご先祖様に一年間のお礼を行うために実施する儀式で、ここでは食事をお供えします。
お線香を3本ほど頭上に掲げ、3回礼を行います。これが「拜拜」です。
お供えしたお線香が約半分まで減ってきたら、ご先祖様にお供えした料理を食べてもよいか聞くために「擲筊(バーポエ)」を行います。
「擲筊」とは筊杯(ポエ)という道具を使って、占いや神託を得るために行う行為です。
やり方は簡単です。
下の写真のような2つの筊杯を床に落とします。
- ①もう一度
- ②ダメだよ
- ③OK、いいよ!
筊杯の向きが
2つとも①のような向きであれば「もう一度床に落とす」
2つとも②のような向きであれば「まだ食べているからダメ」
それぞれが向きが異なる③であれば「食べ終わったから、食べてもいいよ」
という意味になります。
大晦日と元旦は何をしてたの?
大晦日と旧正月は家族親戚一同集まって盛大にパーティーを行いました。
大晦日・元旦は妻の父方の親戚たちと1泊2日の旅行、2日は母方の親戚たちと実家で過ごしました。
妻の実家の親戚一同集まって「阿本的家」という民宿で泊まりました
台湾の嘉儀の梅山郷にある「阿本的家」という民宿で妻の父方の親戚たちと1泊2日を過ごしました。
「阿本的家」は瑞里山という山の上にあり、お茶畑に囲まれたロッジみたいな感じの宿でした。
もちろん山の上なのでレストランやコンビニなどはなく、自分たちで用意した食材で調理して鍋料理や大根餅、フルーツやお菓子などで大晦日の夜はお祝いしました。
ちなみに私と妻は日本からの出し物として、たこ焼きを披露しました。
- 自分たちで作った鍋料理や水餃子など
- 日本からはたこ焼きを披露しました
かなりの量を作ったのですが、皆さんに大好評で用意していた具材はすべて完食しました!
後は、おじさんたちはポーカーなどのカードゲームや談話を楽しんだり、子どもたちはSwitchの「マリオカート」のゲームで大盛り上がり!
ゲームって言葉通じなくても心が通える素晴らしい遊びですね!
(「阿本的家」の詳しくはこちらから)
旧正月2日目は?
旧正月の2日目は、母方の親戚一同集まって実家で台湾料理をご馳走になりました。
毎回、行くたびに妻の親戚の多さにびっくりします💦
この日のために、親戚の皆さんは都市部(台北や桃園など)から帰省してきます。
この日は毎年いつも朝から晩まで実家でみんな集まって1日を過ごすのだそうです。
日本人であるTAKUラオバンも息子も言葉があまり通じなくても本当に皆さん暖かく接してくれたり、ご馳走してくれます。
(次から次へと料理やお菓子が運ばれてくるので、もうずっとお腹一杯の状態です)
台湾のお年玉事情・いくらくらい渡せばよいのか?
正月といえば、お年玉ですが、もちろん台湾にも日本同様「お年玉」という文化はあります。
ただし、日本のお年玉文化と少し考え方が異なる点がありますのでご紹介します。
「紅包(ホンバオ)」という封筒にお金を入れる
台湾ではお年玉を渡すとき、「紅包(ホンバオ)」という赤い封筒にお金を入れて渡します。
旧正月が近づいてくると、町中で販売されています。
Amazonなどでも販売されていて、「鬼滅の刃」や「ハローキティ」などのキャラクター入りの紅包もあります。
台湾では親や祖父母にも渡す⁈
日本でお年玉というと、親や親戚などの大人から子どもにあげるイメージですが、台湾では子どもだけでなく自分たちの親やおじいちゃんとおばあちゃんにもお年玉をあげます。
ちなみに旧正月期間中は友だちの子どもに会う場合、その子たちにもお年玉を上げるのだそうです。
(子どもがいない家庭には少し痛い出費になります…)
お年玉の相場はどのくらい?
これは結論、具体的な金額は決まっていません。
ただし、みんな同じ金額という訳ではありませんのであくまで目安にしていただけると幸いです。
- 祖父母:3,600元(約15,000円ほど)
- 父母:6,000元(約24,000円ほど)
- 子ども:600元(約2,400円ほど)
※子どもは親戚の子どもや知人の子どもなど関係性によって異なってくる)
いかがでしょうか?びっくりしましたでしょうか??
ご両親にあげるお年玉は結構高いですね…
やっぱり台湾ではご両親への恩返し(今まで育ててくれてありがとう)の気持ちが高いのだと思います。
お年玉の注意点
お年玉を入れる際に注意点が3点ほどあります。
- お金は必ず、銀行で新札にしてから入れる
- 金額は奇数ではなく、偶数にしておく
- 紅包はボロボロのものは使わない
1の新札にしておくことや3の紅包はボロボロのは使わないは日本でも新札にするし、袋は綺麗なものを使うと思います。
2の「金額は奇数ではなく、偶数にしておく」というのは、台湾は奇数の数字はあまり良くないとされています。
日本は偶数だと「割り切れる=縁起が悪い」というイメージだったと思いますが、台湾は奇数が縁起が悪いのだそうです。
3,000元は3が奇数なので縁起が悪く、600元足して3,600元渡すのは36が偶数なのでOKということになります。(結構、難しい…)
いかがだったでしょうか?
いかがだったでしょうか?
以上が、人生初の台湾の春節(旧正月)の体験となります。
大晦日や旧正月の元旦日になると町中に爆竹の音が聞こえたり、町の雰囲気が赤一色になったりと日本のお正月同様盛り上がります。
今回の旧正月の体験を経て、台湾は家族や親戚の付き合い・つながりを本当に大事にしていることを感じ、そして大晦日での儀式やしきたりを大事にしていることを感じることが出来ました。
TAKUラオバンも早く台湾の生活になれ、中国語をマスターし、皆さんとコミュニケーションを取れるよう精進して参ります。
TAKUラウバンこんにちは😃
私は台湾人です。
InstagramからTAKUラウバンのブログを見ました。日本人視点で台湾のことを見るのは面白いと思います。日台文化の違いも紹介していて、勉強にもなりました。
大晦日の前日夜(小年夜)の子時(23:00-01:00)に「拜天公」するのは台湾中部海線の習慣だそうですよ、他のところはこう言う習慣はないです。私も台中人で台中の実家も「拜天公」をしています。うちの「拜天公」写真を送ろうと思いますが、コメントには写真が添付できないようですね。。
郭さん
コメントいただきありがとうございます♪
日本語上手ですね!!私も中国語頑張らなくては…
やっぱり「拜天公」は他の地域ではやっていないみたいですね。
ネットで日本語検索してもヒットしませんでした💦
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