こんにちは、TAKUラオバンです。
台湾へ移住を考えていらっしゃる方は、中国語のレベルはいかがでしょうか?
台湾では中国語(繁体字)と台湾語が母語となりますが、意外と英語や日本語が理解できるまたは話せる方が多いです。
とはいえ、台湾で生活する場合は基本は中国語でコミュニケーションするしかありません。
そこで
今回は台湾の中国語(繁体字)力を測る試験=TOCFL(華語文能力測験)のことをご紹介したいと思います。
繁体字の中国語の能力を一度確かめたいと思っている方は一度、TOCFLを受けてみるのはいかがでしょうか?
TOCFLってどんな試験?
結論、TOCFLとは台湾の中国語(繁体字)のレベルを測る試験です。
詳しくは下記引用の通りですが、超簡単に例えるなら英語TOEICの中国語バージョンです。
TOCFL(華語文能力測驗)は、台湾の國家華語測驗推動工作委員會(国家中国語能力試験推進委員会:Steering Committee for the Test Of Proficiency-Huayu, 以下SC-TOPと略す)が開発を行い、全世界への普及を推進している、台湾華語(中国語)を母語としない人向けの能力試験です。
引用:台湾華語(中国語)能力検定試験 – TOCFL公式サイト(https://tocfl.jp/)
TOCFLの試験は、日本で受験が可能です。
日本で受ける場合はリスニングとリーディングの2種類のみになります。
(※台湾ではライティングとスピーキングを測る項目もあるそうです。)
試験の方式はすべてマーク式のテストになっており、受験のレベルが3段階に分かれています。
構成は各クラス聴解問題50問の60分、読解問題50問の60分になります。
受験クラスは3段階ある!
TOCFLを受験する際は以下の3段階のうちどのクラス(BandA,BandB,BandC)の試験を受けるか決めることになります。
それぞれのクラスの中にもレベルが2段階に分かれており、獲得した点数でレベルが分かれます。
点数はリスニング、リーディング各々80点満点です。
(ゆっくりと話せば単語レベルで中国語が理解でき、短い文章であれば読解できるレベル)
(入門級)リスニング:41点以上/リーディング:42点以上で合格
(基礎級)リスニング:60点以上/リーディング:60点以上で合格
(ある一定の長さの中国語での対話が理解でき、長い文章でも知識を生かしてある程度推測で読解できるレベル)
(進階級)リスニング:46点以上/リーディング:48点以上で合格
(高階級)リスニング:61点以上/リーディング:64点以上で合格
(専門用語が並ぶ中国語の内容が聞き取ることができ、ほぼすべての形式での文章でも読解可能なレベル)
(流利級)リスニング:50点以上/リーディング:52点以上で合格
(精通級)リスニング:61点以上/リーディング:69点以上で合格
クラス別の内容を超簡単に要約すると上記のようになります。
受験料は?
受験料 各レベル共通 5,000円(税込)
郵送料 各レベル共通 500円(税込)
合計 各レベル共通 5,500円(税込)
支払いはクレジットかコンビニで支払うかの2択です。
(社会人なら飲み代2回分、学生ならゲームソフト1個分我慢するくらいなので安いですね…)
各クラス3回分の過去問を解くことが可能!
TOCFLの試験って実は受験後、問題用紙を持ち帰ることが出来ないため過去問集みたいな参考書は日本の書店ではほとんど見たことがありません。
どうしても過去問が欲しい方はこちらから⇒(BandA・BandB・BandC)購入できるようです。
ただし、TAKUラオバンは上記の教材は使用していませんので内容のコメントはできません。
【朗報!!】
もし、TOCFLがどんな試験なのか知りたい場合は TOCFL公式サイトで模擬試験の内容を無料で見ることが出来ますのでそちらを活用してください。
模擬試験はすべてのクラス各々3回分あり、リスニングの場合は音声をダウンロードすることが可能です。
合格すると…
試験が終わって約1カ月ちょっとが経った頃に試験結果が送付されてきます。
合格すると写真のように賞状みたいなのがもらえ。自分の合格レベルがどの段階なのか知ることが出来ます。
(2021年にBandAクラスの試験を受け、見事に基礎級をなんとかギリギリで合格することが出来ました。)
もちろんこれだけでは中国語を話せるわけではありません。けど…
もちろんBandAを合格したレベルでは中国語が分かるようになるわけでもなければ、話せるわけでもありません。
ただし、台湾に移住したTAKUラオバンが一言言えるのは
「全然中国語の理解度が違うから今はめっちゃ楽しく充実している!だからTOCFLを受けておいてよかった!」
ことです。
(▼ちょっと長い文章なので暇な方だけ読んでください)
理由は、全く中国語を勉強せずに台湾に来ていたら中国語が嫌いになりすぐに日本に戻っていたかもしれないからです。
5年前初めての海外旅行は台湾でした。
その時は今の妻とはカップルっていう関係でした。
台湾に旅行したときは大学でちょっと中国語をかじった程度で、現地の人が話している中国語なんて一単語も聞き取ることができませんでした。
だからその時は言語の壁を物凄く感じてしまい、台湾へ行くのも嫌だし、中国語を聞くのも正直嫌になっていた時期がありました。
しかし子どもが台湾で生まれ、中国語を本場でしっかり学ばせてあげたいっていう私たちの気持ちから台湾移住を決意しました。
台湾で生活する以上、中国語を話せることが必須になってきます。
そのため出来る範囲で中国語を勉強し、能力を確かめるため「TOCFL」を受験しました。
せっかくお金払って試験受けるんだから合格したいですよね!!
3か月間仕事の合間に勉強し、何とかBandAの基礎レベルに合格することができました。
もちろんそれだけでは、台湾へ来てもやっぱり簡単な日常会話もできませんでした。
空港の人が話していることも理解できずです(笑)
しかし、5年前と違うのは単語が少し聞き取れるから何を話しているか推測し、だんだん分かるようになってきました。
今では新しい単語に出会うたびに覚えては実際に使ってみるの日々を繰り返しています。
実際に覚えた言葉を発声したときに台湾人にしっかり意味が伝わるとテンションが上がります。(単純な奴です…)
以上のことから、中国語を勉強してTOCFLを受けておいてよかったなと思いました。
そもそもどうやって繁体字を鍛えたの?
日本の大学で学ぶなのはほとんどが簡体字(中国の中国語)だと思います。
しかし、台湾の中国語は繁体字です。
表現や発音も簡体字と異なる部分があるので、台湾に移住する場合は繁体字の勉強をお勧めします。
どうやって鍛えるの?
では、TAKUラオバンが台湾の中国語(繁体字)をどうやって鍛えていったのか?
それは
「YouTubeと参考書で勉強した」です。
最近のYouTube動画は本当に便利で無料で中国語の勉強が可能です。
いろんなユーチューバーの方が勉強動画をアップしてくれていますので、教材には困りません。
今、使用している教材は▼自己紹介欄でご紹介してますのでご参考になれば幸いです。

TAKUラオバンの場合は、中国語の基本は教材で学び、それ以降はほとんどYouTube動画で勉強した感じです。
何を鍛えるのが良い?
勉強するのは主に【単語】これに尽きると思います。
以下は日本語ペラペラの妻から言われたことですが、
「どれだけ会話の提携パターンを覚えても、文法を覚えても、単語が分からなければ言語を話すことはできない」
ということは単語さえ知っていれば、何とか会話もでき意味も通じるということです。
当たり前っちゃ当たり前のことなんですがね…(反省)
いかがだったでしょうか?
以上がTOCFLの試験の内容になります。
簡体字の中国語力を確かめることができるのは中国語検定やHSKがあります。
繁体字の中国語力を確かめることが出来るのは今のところTOCFLだけだと思います。
途中でも述べましたが、TOCFLを合格しても中国語が話せるわけではありません。
ただし、中国語の理解力は格段に上がることだと思います。
なので、台湾に限らず外国へ移住する方はそういった試験を受けるのもありだと私は思います。